~夢工房かしわぎ~快眠ブログ

快適な「目覚め」をお手伝いします 睡眠環境診断士・睡眠健康指導士・ダウンプロフェッサーの資格を持ったスタッフが快適な睡眠のための寝具選びから眠りに関する情報、当店の活動や、商品や睡眠とは全く関係のない内容も(笑)掲載していきたいと思います

羽毛布団はマメに洗った方がいいの?

こんにちは。梅雨真っ盛りですね。意外と平塚は空梅雨気味ですが、農作物のことを考えると、梅雨はないと困ってしまうところはありますね。ただ、普段の生活では、なかなか洗濯物や布団を外に出せないし、お天道様もスッキリしないとお布団も気分もスッキリしないものです。

洗濯といえば、ですが、羽毛布団を洗いたいと思われる方も多くいらっしゃると思います。今回は羽毛布団の丸洗いについて。

そもそも、基本的に羽毛布団を洗うこと自体があまりオススメできません

・ デメリットその1
中の羽毛はあまりきれいになりません
ダニすら入れないような生地を使っていますので、中の羽毛に洗剤や水がしっかりと芯まで浸透しません。ですから、中の羽毛はキレイにはならないのです。

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※顕微鏡で見た羽毛に付着した汚れ

特に家庭での羽毛ふとんのお洗濯はオススメできません。最大の問題は脱水がしっかりとしにくいことと、完全に乾燥させることが難しいからです。脱水がしっかりとできなければ、中に洗剤が半端に残ったり、水分・湿気が抜けづらく、乾燥が不十分になりやすいので、臭いが残ってしまったり、出てしまったりしやすいのです。
特に冬掛けタイプの厚い羽毛布団を洗って、しっかりと乾燥させるのは至難です。当店提携の羽毛工場で実験をしたのですが、真夏のカンカン照りの中でも完全に乾燥させるのに丸2日かかりました。どうやって完全に乾燥したかを調べたかというと、冬掛けの羽毛ふとんを洗う前に総重量を計測して丸洗いし、1日目、2日目と、日が出ている時間ずっと干してまた、重量を計測し、洗う前の重量に戻ったら乾燥できたという判断をしました。1日ではまだ、洗う前より全然重く、明らかに乾燥不十分、洗う前の重量に戻ったのは丸2日間の天日干しででした。丸々2日も天日に干すとかなり生地は傷みますし、洗い方によっては相当生地は傷みます。
ですから、そういった観点からも、特にご家庭での羽毛ふとんのお洗濯はオススメできないのです。

・デメリットその2 
数多く普及している羽毛ふとんの綿100%のサテン生地は2~3回洗ってしまうと中身の羽毛が吹き出してくる可能性があります
今まで一般的に一番普及している綿100%のサテン生地、このタイプは、織り方の特性上、洗いかたにもよりますが、織りが緩み、2〜3回洗ってしまうと中身が吹き出してきます。

羽毛布団用の生地メーカーさん側としても、ウォッシャブル表示が出せないものを洗うことは元来勧めていません。メーカーさん側は検査機関でウォッシャブルタイプで紡績していない生地でなくても洗浄前と洗浄後の状態がどの程度変化するのか、必ず検査するのです。特にサテン生地は洗浄後の状態の変化が大きく、洗い方にもよりますが、2〜3回洗ってしまうと織り目が緩みやすく、中身の羽毛が吹き出してきてしまいます。

ウォッシャブルタイプの羽毛布団も出回っていますが、何がウォッシャブルの定義かと申しますと、洗っても、生地の織り目が緩みづらく、中の羽毛の吹き出しのリスクが非常に低い生地を使っているものをウォッシャブルと明記しています。そのような羽毛布団は、ポリエステル100%やポリエステル混の羽毛布団用生地を使用したものです。ただ、そのような羽毛布団では非常に通気性が悪く、睡眠時に非常に蒸れて、お布団を剥いでしまったりして、結局は冷えて目が覚めてしまったりしてしまうので、結果、睡眠を阻害してしまいます。

・デメリットその3 中の羽毛がダマになります※注:洗い方によって程度は異なりますが…

残念ながら狭い羽毛ふとんの区切られたキルトの中は狭いので、特に洗濯機等で回してしまうと中で羽毛同士が絡み合ってしまいダマが増えます。長年使用するだけでも中の羽毛は絡み合ってしまいますから、ダマが非常に増えてしまいます。そうなってしまうと、羽毛のカサが減り、羽毛が絡まってしまっているがゆえに、羽毛が空気を含めず、結果保温力は失われてしまいます。洗濯ネットに入れてものを洗うイメージが一番近いですが、ネットに入れてシャツなどを洗うと傷みにくくはなりますが、袖などがボディ部に絡みついたりします。そのような状態が羽毛に起こるのだと思います。

★語弊の無いようお話しすると、もちろん洗えば「側生地」はキレイになります

ただ、ここまでリスクをかけるよりは、基本的には、使っている時期に、週に一度程度、カバーをかけたまま、天日干しを1時間、これは、カバーや羽毛布団の生地が、睡眠時の汗などを吸っているので、それを発散させるためです。※長時間干すと生地が傷みますし、中の羽毛は通気がしっかり出来れば、吸収した湿気は発散されるので1時間程度干せば充分です。

あとは、掛けているカバーを週に一度程度洗う、こうしたお手入れで本来は大丈夫です。 

使えば徐々に汚れてきて、傷むのはどうしても避けられませんから、中身の羽毛をキレイにし、また気持ちよく使うためには、やはり7〜10年ほどでのリフォームがベストです。以前も書いていますが、中身を本当にキレイにするためには当店で扱う、羽毛を直接洗浄するリフォーム方法でないと、羽毛の汚れは完全に落ちません。リフォームなら汚れて傷んだ側生地も新品になりますので。

あまりにも強い汚れ、シミなどがついてしまったときには、丸洗いをされると、生地はきれいになりますので、丸洗いはされた方が良いですが、お手入れとして、毎シーズンごとに洗ってしまうのは羽毛布団の機能の低下が著しいので、毎シーズンごとの丸洗いはオススメしません。ただでさえ、使えばどんなものも傷んできますから、その傷みや機能の低下を助長するのはオススメできません。

ウォッシャブル表記の羽毛布団で中身の羽毛の吹き出しのリスクはほぼありませんが、中身は上記書いたようになりますので、それを理解した上で、洗濯に出すなり、ご家庭で洗うなりされた方が良いと存じます。羽毛ふとんの洗濯・丸洗いを出される場合は信頼できるお店に出してくださいね

 もちろん、当店でもお布団の丸洗いをお受けしています。当店ではふとん専門のクリーニング工場に依頼していますし、そちらの工場に長年依頼しており、もちろん、仕上がりは良いです。が、羽毛ふとんに関してはどうしてもカサは多少減ります。これは仕方のないことですので、必ず羽毛ふとんの丸洗いをご希望されるお客様には、このデメリットをご説明させていただいております。

★当店でも一応、ウォッシャブルの羽毛布団や羽毛布団用生地の取り扱いはありますが、あまりオススメはしていません。生地は脱脂加工がしてあるので、綿100%でダウンプルーフのサテン生地ですが、織りの緩み、吹き出しも心配は無く、ちゃんと水分や洗剤も浸透するので、汚れは結構落ちます。ただ、洗い、脱水、乾燥での中の羽毛の傷みや、ダマになるのは避けられませんし、結局乾燥させるのが難しいので冬掛の様な厚い羽毛布団には向きません。生地が重いので、羽毛の良さもあまり出ないので、オススメしていないのが現状です。

どうしても羽毛布団を洗いたい場合は、10年使うとしたら1回まで、その際は信頼できるお店にお出しくださいね。

羽毛ふとんのご相談はプロの私たちに、お気軽にご相談ください。

夢工房かしわぎ
平塚市立野町17-22
☎0463-32-1568

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